【12月22日 AFP】国際通貨基金(International Monetary FundIMF)のドミニク・ストロスカーン(Dominique Strauss-Kahn)専務理事は21日、各国政府が十分な財政出動を行わなければ、来年は今年に増して厳しい年になるとの見解を示した。

 ストロスカーン氏は英BBCラジオで、各国政府が十分な金融危機対策を取らない場合、2009年の世界経済は予想以上に悪化するとの「非常に暗い」見通しを示した。

 同氏は、「見通しはすでに非常に暗いが、十分な財政出動が実施されなければいっそう暗いものになる。これまでにいくつかの施策が発表されているが、十分だとはいえない」と語り、先進国では景気後退が、新興国では成長の鈍化が加速するとの見方を表明した。

 IMFは、世界全体の国内総生産(GDP)の約2%、金額にして約1兆2000億ドル(約108兆円)規模の財政出動が必要だとしている。

 一方、スペイン銀行(Bank of Spain、中央銀行)のミゲル・フェルナンデス・オルドネス(Miguel Angel Fernandez Ordonez)総裁はさらに悲観的な見方をを表明。銀行間で資金の融通をし合うインターバンク市場はすでに機能しておらず、消費者や企業、投資家、銀行の間での経済活動が凍結するという「悪循環」が生じており、市場の信用は「完全に失墜した」と指摘した。(c)AFP