【12月19日 AFP】ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領は18日、経営難に陥っている米自動車大手3社(ビッグスリー)の問題について、来年の退任前に解決する決意を示した。「秩序ある破たん」も1つの選択肢として検討されているという。

 ビッグスリーは、米政府による救済など、さまざまな生き残りの道を模索しており、ゼネラル・モーターズ(General MotorsGM)がクライスラー(Chrysler)との合併協議を再開するとの報道も出ているが、GMはこれを否定している。

 米議会上院でビッグスリー救済策が組合員の賃金をめぐって合意できなかったことを受け、ビッグスリーは結束して、金融危機を乗り切るための140億ドル(約1兆3000億円)に上る政府支援を求めている。

 ブッシュ大統領は18日、この問題をバラク・オバマ(Barack Obama)次期大統領に残していくことが気がかりであるとも発言している。米政府は1週間前、ビッグスリーの破たんを避けるため、7000億ドル(約63兆円)の金融安定化法の公的資金による支援を検討していると発表している。(c)AFP