【12月8日 AFP】オーストラリア政府は8日、金融危機のさなかの10月に発表した総額104億豪ドル(約6436億円)の景気刺激策の一部である一時給付金の支給を開始した。ケビン・ラッド(Kevin Rudd)豪首相は、給付金を貯蓄にまわさずにクリスマスのための買い物で使って、国際金融危機の影響であえぐ経済の活性化に一役買ってほしいと訴えた。

 ラッド首相は同日、首都キャンベラ(Canberra)で報道陣に対し「年金受給者やその家族に、この給付金を生活費や子どもや孫たちのために使ってほしい」と述べた。

 給付対象となるのは、一般家庭200万世帯と年金受給者400万人で、クリスマスまでの2週間以内に給付金を受け取る。障害年金受給者や単身の老齢年金受給者には1人1400豪ドル(約8万7000円)、夫婦で年金を受け取っている家庭ではあわせて2100豪ドル(約13万円)、低中所得家庭については子ども1人につき1000豪ドル(約6万2000円)が支給される。(c)AFP/Philippe Perdriau