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「金融危機は問題の一部にすぎない」、ノーベル賞のユヌス氏

  • 2008年12月04日 11:49 発信地:ロンドン/英国
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イタリア・ローマ(Rome)で、ローマ大学サピエンツァ校(La Sapienza)から名誉博士号を授与された、バングラデシュの経済学者でノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス(Muhammad Yunus)氏(2008年7月8日撮影)。(c)AFP/Tiziana Fabi

【12月4日 AFP】金融危機のせいで食糧・燃料価格の高騰や環境破壊といった差し迫った問題から人々の注意が逸れていると、バングラデシュの経済学者でノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス(Muhammad Yunus)氏が3日、AFPとのインタビューで警告した。

 訪問先のロンドン(London)でインタビューに応じたユヌス氏は、「われわれが現在、金融危機だと考えているものは、今年、同時に発生したさまざまな危機の1つにすぎない」と指摘。他の問題を放置すれば、政治的にも経済的にも「はるかに大きな危機」を将来的に招くことになると述べた。

「食糧危機を覚えていますか。これはまだ続いていて、消えてなくなったわけではありません。ただ単に、この問題(金融危機)がより差し迫ったものになって、人々が注目しているだけなのです」

「エネルギー危機も続いています。そして環境危機、これについては、われわれはまだ何一つ解決してはいません」

 その上でユヌス氏は、「これら4つ(の危機)は、同時に解決への取り組みが行われることが必要だ」「これは構造問題だ。生活スタイルや食糧生産、技術、価格設定、グローバリゼーション、関税などについての諸問題に取り組むことのできる構造を備えることが必要だ」と語った。

 ユヌス氏は、グラミン銀行(Grameen Bank)を創設し、「マイクロクレジット」と呼ばれる新たな手法で、従来は融資資格を持たない貧困層への無担保小口融資を始めた功績などで、2006年ノーベル平和賞を受賞している。(c)AFP/Prashant Rao
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