【11月25日 AFP】世界銀行(World Bank)は25日、2009年の中国経済の成長率が7.5%と、19年ぶりの低水準になるとの見通しを発表した。

 今年6月の報告では9.8%としていたが、しぼむことがないかに見えた輸出が世界的な金融危機の影響で伸び悩むと予測し、下方修正した。07年の成長率は11.9%で、2ケタ台の減速を中国経済が見せたのは2002年以来。

 四半期ごとの報告のなかで世銀は、中国の国内総生産(GDP)についても、30年前に改革・開放路線に転じて以来4番目に低い9.2%にとどまると見込んだ。
 
 中国経済が前回、同様の減速を経験したのは天安門事件(Tiananmen Massacre)によって国際社会から孤立した1990年代で、当時の成長率はわずか3.8%だった。
 
 世銀のLouis Kuijsシニア・エコノミストは、中国国内での最大の減速要因は住宅部門だと述べた。(c)AFP