米カリフォルニア(California)州で開催されたロサンゼルスオートショー(Los Angeles Auto Show)に出展された、米フォード・モーター(Ford Motor)のマスタング(Mustang)のコンセプトカー(2006年11月29日撮影)。(c)AFP/GABRIEL BOUYS
【11月18日 AFP】米カリフォルニア(California)州で、恒例のロサンゼルスオートショー(Los Angeles Auto Show)が19日に開幕する。米国ではミシガン(Michigan)州デトロイト(Detroit)の北米国際自動車ショー(North American International Auto Show)に次ぐ規模を誇る同オートショーでは、毎年、世界のカーメーカーが最新技術を駆使したエコカーや、同州で人気の高い高級車を競って出展する。
だが、今年は、金融危機や景気の低迷で深刻な経営危機に瀕した米自動車業界の、厳しい現実を反映したものとなりそうだ。
その最たる例として、米自動車界のビッグ3のうち、ゼネラル・モーターズ(General Motors、GM)とクライスラー(Chrysler)の2社が、恒例となっているプレス向け発表会を、今回初めて行わないことを決定した。
中止の理由について、米消費者団体誌「コンシューマー・リポート(Consumer Reports)」の自動車業界アナリストのデービッド・チャンピオン(David Champion)氏は、「両社は今回、それほど多くの新車を出展していない。また、記者会見を行えば、米政府による救済問題への質問が集中することは避けられない」と語る。
一方、調査会社IHSグローバル・インサイト(IHS Global Insight)のアナリスト、レベッカ・リンドランド(Rebecca Lindland)氏は、企業イメージの問題もあると言う。「政府に救済を要求しているさなか、(発表会で)業界幹部がシャンパンを片手に葉巻をくゆらせる姿を、誰も見たいとは思わない」と述べ、中止の判断は妥当だと指摘する。
米自動車業界は、燃料価格が上昇する中で、エネルギー効率の良い商品を求める消費者のニーズに、依然として応えられていないのが実状だ。
リンドランド氏は、「経済が低迷している時に『セクシー』な商品は売れにくい。しかも、オートショーは華々しく『セクシー』な商品を出展する場なのだ」と、オートショーでの米メーカーの苦戦を予測する。
ロサンゼルスオートショーの主催者によると、19日から始まるショーでは、独BMWのミニクーパー(Mini Cooper)の電気自動車など、15種の新車が公開される予定だ。(c)AFP


