【11月4日 AFP】欧州委員会(European CommissionEC)は3日、秋季経済見通しを発表し、世界的な金融危機の影響により、欧州連合(EU)圏全体が景気後退局面に入ると予測した。

 EU27か国の2008年第3四半期(7-9月)と第4四半期(10-12月)の成長率はいずれも前期比0.1%マイナスになるとし、短期的で緩やかな景気後退を予測した。

 ホアキン・アルムニア(Joaquin Almunia)EU委員(経済・通貨)は「EU圏内の経済は、今秋悪化した金融危機の影響を受けており、また企業や消費者の信頼感にも打撃を与えているため、経済見通しは著しく悪化した」と述べた。

 また、ユーロ圏15か国についても、第2四半期(4-6月)が同0.2%、第3四半期(7-9月)と第4四半期(10-12月)はともに0.1%のマイナス成長に悪化すると予測した。

 ユーロ圏が、2四半期連続でのマイナス成長で概ね定義される景気後退局面に入るのは、1999年の通貨統合以来初めて。(c)AFP/Leigh Thomas