【10月23日 AFP】国際通貨基金(International Monetary FundIMF)は22日、世界的な金融市場の混乱の影響で経済危機に直面しているパキスタンに緊急融資を行う方向で検討を始めた。国際収支の悪化を理由にパキスタンが支援を要請したもので、一連の金融危機に関連してIMFの支援を受けるのはアジアでは同国が初めてとなる。

 パキスタンは外貨準備高が落ち込み、債務不履行(デフォルト)に陥るとの見方が強まっている。

 IMFのドミニク・ストロスカーン(Dominique Strauss-Kahn)専務理事は融資規模はまだ未定としているが、メディアはパキスタンが危機を乗り越えるには今後3年間で約150億ドル(約1兆5000億円)が必要で、うち約40億ドル(約4000億円)は来月中にも融資が求められていると報じている。

 現在、IMFとパキスタン当局者はアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ(Dubai)で協議を行っている。協議は数日間続く見込み。(c)AFP/P. Parameswaran