【10月23日 AFP】世界的な金融危機による原油価格の下落を受けて、石油輸出国機構(Organization of Petroleum Exporting CountriesOPEC)のシャキブ・へリル(Chakib Khelil)議長は22日、オーストリアのウィーン(Vienna)で会見し、24日の臨時総会で話し合われる原油の減産について、「消費者と生産者双方の利益を考慮に入れる必要がある」と語った。

 原油価格は22日、世界最大の石油消費国である米国の原油需要が減少しているとの報道を主な材料にして下落し、16か月ぶりの安値をつけていた。OPEC加盟国は、下落する原油価格の下支えのため、大幅な減産を呼びかけている。

 22日の原油先物市場は、ロンドン(London)では、指標となる北海ブレント(Brent North Sea)原油12月渡しが、2007年5月7日以来の安値水準となる1バレル=64.52ドルをつけた。また、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)では、指標となる米国産標準油種の軽質スイート原油12月渡しが、一時2007年6月14日以来の安値水準となる1バレル=66.20ドルまで下落したが、終値では66.75ドルまで戻した。(c)AFP