【10月22日 AFP】先日国有化されたばかりのアイスランドの大手銀カウプシング(Kaupthing)銀行が発効した円建て外債(サムライ債)で、利払いが遅延していることが明らかになった。元利払いの事務代理人を務める三井住友銀行(Sumitomo Mitsui Banking Corporation)が21日、発表した。

 カウプシング銀行は、2006年10月に500億円のサムライ債(3年物)を発行しており、利払い日は20日になっていた。三井住友銀行の広報は「予定利払い日には、カウプシング銀行からの送金はなかった」としている。

 猶予期間の1週間以内に支払いがなされない場合は、債権の契約上の債務不履行(デフォルト)に相当することになるという。

 カウプシング銀行はレイキャビク(Reykjavik)で会見を開き、「債務の返済に充てる資金を調達中だ。現在、弊行が所有する資産の売却を進めており、資産価値が確定した後にサムライ債保有者への支払いを行う」と語った。(c)AFP