【10月16日 AFP】米連邦準備制度理事会(Federal Reserve BoardFRB)のベン・バーナンキ(Ben Bernanke)議長は15日、金融危機からの回復は「すぐには起こらない」としながらも、米経済は「新たな活力」を得て再生するだろうとの見解を示した。

 ニューヨーク(New York)のEconomic Clubでバーナンキ議長は、経済と市場の問題は「大きく複雑だが、わたしの判断では、米政府はそれらの問題に取り組み解決する手段を手にしている」と語った。また今回の危機には、市場のグローバル化やマネーと情報の急速な動きを要因とする「新たな側面がある」が、「過去の経験と共通する部分も多くある」と述べた。

 バーナンキ議長は、14日にFRB傘下のサンフランシスコ連邦銀行(Federal Reserve Bank of San Francisco)のジャネット・イエレン(Janet Yellen)総裁が示したような、「リセッション(景気後退)」の言葉は口にしなかったが、今後一定期間、経済は低調だろうとの考えを示した。(c)AFP