【10月14日 AFP】欧州各国政府は13日、総額1兆ユーロ(約140兆円)を超えるの金融機関救済策を発表した。これを受け世界の株式市場は反発した。

 ドイツとフランス、スペイン、オーストリアは同日、総額1兆ユーロの救済策を発表、ほかのユーロ圏11か国もこれに続くとみられる。

 ユーロ圏15か国の首脳は12日、深刻な打撃を受けた銀行に対する公的資金による資本注入と銀行間の資金融資を政府が保証するとした共同行動計画で合意、これを基に各国が具体策を発表するとしていた。

 総額1兆ユーロの大部分は銀行間融資の保証に用いられる。

 ドイツではアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)内閣が閣議で公的資金による資本注入に800億ユーロ(約11兆円)、銀行間融資の政府保証に4000億ユーロ(約55兆円)を充てる金融危機策を承認した。

 フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領は400億ユーロ(約5兆5000億円)の資本注入と、3200億ユーロ(約44兆円)の政府保証を表明した。

 スペインは最大1000億ユーロ(約14兆円)の政府保証を発表した。ポルトガルは既に200億ユーロ(約2兆8000億円)の政府保証を発表している。オーストリアは政府保証に最大850億ユーロ(約12兆円)、資本注入に150億ユーロ(約2兆円)を充てることを表明した。(c)AFP