【10月9日 AFP】米連邦準備制度理事会(FRB)は8日、経営難に陥って前月政府管理下に置かれた米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)に対する378億ドル(約3兆8000億円)の追加資本注入を承認したと発表した。ニューヨーク連銀(Federal Reserve Bank of New York)がAIGの投資適格債や確定利付証券を借り入れ、これを担保に資金を貸与する。

 FRBは前月、AIGに対して850億ドル(約8兆5000億円)の融資を設定しているが、今回の措置はAIGが取引先企業との決済を継続する資金を必要としているためとFRBは説明している。

 これに先立って3日、AIGのエドワード・リディ(Edward Liddy)会長兼最高経営責任者(CEO)は、FRBからの追加資金供給が必要だと述べていた。(c)AFP