【10月7日 AFP】(一部更新、写真追加)日本銀行(Bank of Japan)は7日、金融政策決定会合を開き、政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を年0.5%に据え置くことを全員一致で決定した。

 日銀は声明の中で、国内景気について、エネルギー・原材料価格の高騰や輸出の鈍化などによって停滞しているとし、「当面、海外経済の減速が明確化するもとで、こうした状態が続く可能性が高い」と指摘した。

 また、「米欧の金融機関の破綻(たん)などを背景に国際金融資本市場の緊張」が強まっており、世界経済は下振れリスクがあるとし、悪化している経済情勢の「上下両方向のリスク要因を丹念に点検」して、今後の動向を注視していくと強調した。

 同日会見した白川方明(Masaaki Shirakawa)日銀総裁は「経済の回復は当初予測していたよりも多少遅れると、今は予測している」とし、株価の推移とその影響に注視していくと述べた。(c)AFP