【9月24日 AFP】経営環境が悪化する米証券大手への日本金融大手の出資が続くなか、三井住友フィナンシャルグループ(Sumitomo Mitsui Financial Group)が、米証券最大手ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)に数十億ドル出資する方針を固めた。メディアが24日、伝えた。

 共同通信(Kyodo News)は、関係筋の話として、日本の3大銀行の1つ三井住友フィナンシャルグループが、ゴールドマン・サックスに「数千億円」の出資を行う方針を固めたと伝えた。

 三井住友の広報は、同報道についてコメントをしなかった。

 米金融危機に端を発した世界的な業界再編の流れの中で、米証券大手リーマン・ブラザーズ(Lehman Brothers)が経営破たんし、そのほかの米証券大手も合併を余儀なくされる中、ゴールドマン・サックスは、合併先を探すよう強い圧力にさらされていた。

 野村ホールディングス(Nomura Holdings)は、経営破たんした米証券大手リーマン・ブラザーズのアジア部門や中東を含む欧州部門の買収で基本合意している。また、三菱UFJフィナンシャル・グループ(Mitsubishi UFJ Financial Group)は、米証券大手モルガン・スタンレー(Morgan Stanley)の普通株式を最大20%取得すると発表していた。(c)AFP