【9月19日 AFP】経営難の伊アリタリア(Alitalia)航空の再建をめざしていた企業グループは18日、職員の大量解雇を伴う再建案に反対する労働組合との協議が決裂したとして、交渉から手を引くと発表した。これにより、アリタリア航空の破産はほぼ避けられない状況となった。

 イタリアの大企業など16社で作る、経営再建を担う新会社Italian Airline CompanyCAI)は声明で、「国際的な金融市場の状況もあり、これ以上の協議継続は不可能となった」と指摘、9つある労組のうち、再建計画を受け入れたのが3労組しかなかったことに「深く幻滅」したと述べた。CAIは再建プランに10億ユーロ(1500億円)を投じてアリタリアを買収する予定だった。(c)AFP/Mathieu Gorse