【9月10日 AFP】韓国の政府系金融機関、韓国産業銀行(Korea Development BankKDB)は10日、業績の低迷する米証券大手リーマン・ブラザーズ(Lehman Brothers)への出資交渉を中止したと発表した。

 KDBは声明を発表し、交渉中止の理由について、「取引条件の相違があったことと、国内外の市場の状況を考慮した」と説明した。

 韓国金融監督委員会(Financial Services CommissionFSC)はすでに、交渉決裂を確認していた。

 韓国政府関係者によると、KDBは、外国銀行への出資計画が見送りとなった現在、民営化に注力しているという。

 リーマンの株価は、過去数か月にわたって金融不安を背景とした売り圧力を受けている。9日には、資本調達が困難になるとの懸念が強まり、一時46%下落した。(c)AFP