【8月25日 AFP】カナダの政府系機関が22日発表した報告書で、犯罪組織の非合法取り引きにおいてドル離れが起きていることが明らかになった。麻薬密輸などの国際取り引きの決済通貨としてこれまで主流だったドルの安値基調を嫌い、ユーロなど他の主要通貨に切り替える動きが進んでいるという。

 カナダ犯罪情報局(Criminal Intelligence Service CanadaCISC)の年次報告書は、2007年に一気に進んだドル安が、市場の予想で08年いっぱい続くとみられることから、非合法取り引きでのユーロ決済の傾向は今後も進むだろうと指摘。すでに確認されているカナダドルや米ドル以外の外貨建ての大量送金が増加する可能性を警告している。(c)AFP