【8月21日 AFP】20日の米株式市場では、米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ、Fannie Mae)および米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック、Freddie Mac)の株価が急落した。両社は政府の支援なしで金融危機を乗り越えられないとの見方が強まったことが背景にあるとみられる。

 20日のファニーメイの株価は前日比26.8%安の4.40ドル、同じくフレディマックの株価は同22.0%安の3.25ドルで取引を終えている。前年8月に両社に大きな損失を招いた信用収縮が始まって以来、両社の株価はこの1年で90%以上も下落している。

 米住宅ローン市場で大きな役割を果たしているファニーメイとフレディマックはこの数週間、特に第2四半期での巨額損失を発表して以来、米経済問題の中心にある。こうした状況を受け、フレディマックが先日行った30億ドル(約3300億円)の短期債権入札では、「著しい高利回り」を設定せざるを得なかった。

 米財務省は、両社に対し必要があれば信用枠の拡大や緊急融資などを行う権限を議会から与えられており、両社の財務状況を注視している。(c)AFP