【8月1日 IDO Securities】1日の日経平均株価は急反落。大引けは前日比282円22銭安の13,094円59銭。内外の景況感の悪化や企業業績の先行きを懸念した売りが膨らんだ。国民人気の高い麻生太郎氏の自民党幹事長就任が決まった内閣改造に関しては、材料視されず。
昨晩のNYで発表された米新規失業保険申請件数は予想を大幅に上回る44.8万件となり、ハリケーン・カトリーナ後に記録した直近の最高値を更新、2003年4月以来の水準を記録。労働省によると、今回の増加の一部は政府が最近実施した失業保険の給付延長の影響によるもの。米第2四半期GDP成長率も前期比年率+1.9%と、事前予想(+2.3%)を下回った。
今晩は米7月雇用統計。非農業部門雇用者数の事前予想は、-7.5万人。7月ADP全米雇用報告の予想を大幅に上回る結果を受けて一旦非農業部門雇用者数の強い数字に対する思惑が高まったが、昨日の新規失業保険申請件数の弱い結果を受けて、こうした思惑は後退している。米雇用統計以外では、独6月小売売上、英7月CIPS製造業サーベイ、米7月製造業ISM、6月建築支出にも注目。ユーロ圏・7月分消費者物価指数は前年比4.1%を記録し、1992年4月以来約16年ぶりとなる高い伸びとなった。ユーロ圏・6月分失業率は7.3%。前月5月分は上方修正(7.2%→7.3%)された。米国だけでなく欧州圏の経済指標の悪化がマーケットを気迷いさせているが、例年、8月は薄商いの中、荒れる傾向があり、本日(新月)から17日の満月に向けて、注意すべき時間帯だ。来週は、米連邦公開市場委員会(FOMC)、欧州中央銀行(ECB)理事会などが控えている。
日経平均株価は、13000円の心理的節目を割り込むと、7月安値を試す流れになる。同水準を維持できるか否かが短期的な焦点。2008年3月安値を1番底とした2番底を探る動きとなっている。
(投資情報部 菊川弘之)
NPO法人日本テクニカルアナリスト協会検定会員(CFTe)ラジオNIKKEI(北浜流一郎・菊川弘之の朝一投資大学)をはじめ、時事通信等でアナリストの目、テクニカル分析情報を掲載。ブルームバーグTV、日経CNBCなど多数のメディアにも出演中。商品先物関係のアナリストとして著名だが、日経平均先物オプション取引や外国為替取引の分析でも定評がある。
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