【9月18日 IDO Securities】昨日のNY金市場は、80ドルを越す急騰。一日の上昇率も10%超と過去最大級の上げとなった。日本時間にAIG救済報道が出た後は、780ドル近辺での動きに終始したが、NYが始まってから、AIGへの公的資金の注入が、金融システム不安を鮮明に浮き上がらせた形となり、NYダウは前日比449ドル強の大幅下落、「Safe Haven」としての買いが一挙に入った格好だ。
また、金調査会社のゴールドフィールド・ミネラルサービシズ(GFMS)が「GOLF Survey Update1」を発表し、今年の後半の金価格を900~950ドルとしたのも材料視された。GFMSは強気材料として「鉱山生産は今年前半にインドネシアや南アフリカ、オーストラリア、カナダ、米国での不振を反映して前年同期より70トン減少」「生産コストは2割増」「スクラップは950ドル以下では出てこない」「公的機関の売却量は250トン程度と非常に少なくなる」「宝飾需要は800ドル以下では大変強い(インド金輸入量は史上最高見通し)」「鉱山生産の伸びは見込めない(700ドル台では金生産は減少)」。弱気要因として「ヘッジポジションの買い戻しは、ほぼ終了」「工業需要は900ドル以上では大きく減少」としている。
リスクマネー収縮、ファンドのポジション整理に伴い、他の金融資産同様、大きく下げていた金だが、ここにきて本来の「輝き(質への逃避)」が増してくる展開へ移行していくのではないか。
(投資情報部 菊川弘之)
NPO法人日本テクニカルアナリスト協会検定会員(CFTe)ラジオNIKKEI(加藤ゆり(ミス東大)の経済教室)をはじめ、時事通信等でアナリストの目、テクニカル分析情報を掲載。ブルームバーグTV、日経CNBCなど多数のメディアにも出演中。商品先物関係のアナリストとして著名だが、日経平均先物オプション取引や外国為替取引の分析でも定評がある。
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