【7月21日 AFP】英国で不動産会社の元従業員の女性が、元雇用主から自分の胸の大きさについて「屈辱的な」発言を受けた上、解雇されたとして賠償金を求めていた件で、労使間紛争を扱う雇用審判所は元雇用主側に約3万ポンド(約640万円)を支払うよう命じた。19日、英デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)紙などが報じた。

 同紙によると審判を下したのは、イングランド南西部エクセター(Exeter)の雇用審判所。不動産会社経営Gerald Probertさんの言動によってストレスにさらされ、うつ状態を伴う病気になったとして女性の元従業員Julie-Ann Reedさん(27)が訴えていた。

 Reedさんは、元雇用主のProbertさんから職場で「胸を小さくするか、ブラウスのサイズを変えるべきだ」と言われたと主張していた。

 また、給与の支払いが遅れがちだったともいい、その点についてProbertさんに苦情を述べた際、「ボーイフレンドに生活の面倒を見てもらうべきだ」とも言われたという。

 Reedさんがこうした発言に異議を述べると、ProbertさんはReedさんを解雇したという。Reedさんはそれまでこの不動産会社に7年間勤務し、年収2万ポンド(約430万円)のディレクターにまで昇進していた。ReedさんはProbertさんに対し、不当解雇、賃金未払い、性別による差別を申し立てていた。

 使用者のProbertさんはこの不動産会社を経営するほか、競争馬も所有しているが、不動産会社はこの訴えの発生以降、閉鎖しており、雇用審判所の審理にも出席しなかった。

 同審判所のヒュー・パーカー(Hugh Parker)審判所長は、2007年内に少なくとも5回、Reedさんが屈辱と感じる発言がProbertさんから発せられたと認めた。テレグラフ紙によると、Probertさん側の反応は明らかになっていない。(c)AFP