【7月17日 AFP】16日の各国の株式市場は、米金融市場への先行き不透明感や米連邦準備制度理事会(Federal Reserve BoardFRB)のベン・バーナンキ(Ben Bernanke)議長が示した米経済の厳しい見通しなどを背景に、前日に引き続き不安定な展開となった。

 バーナンキ議長は、カリフォルニア(California)州の住宅金融大手インディマック・バンコープ(IndyMac Bancorp)の破たんや株価が急落した米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ、Fannie Mae)および米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック、Freddie Mac)への政府支援策発表などを受け、米経済に対する厳しい見通しを示しているが、今後の発言に対しても注目が集まっている。

 16日の欧州株式市場は、ロンドン(London)市場で、2005年10月以来の最安値を記録した前日からさらに1.19%も下落した。

 フランス・パリ(Paris)市場では前日比1.03%安、ドイツ・フランクフルト(Frankfurt)市場では2006年10月以来初めて一時6000ポイントを割り込むなど同1.30%安となった。オランダ・アムステルダム(Amsterdam)市場は同2.09%安、スペイン・マドリード(Madrid)市場は同0.92%安、スイス・チューリヒ(Zurich)市場も同1.70%安と軒並み全面安の展開となった。

 一方、同日のアジア市場では、原油価格が下落したことを受けて投資資金が流入したこともあり、小幅高の展開となった。東京市場では前日比0.05%高、香港(Hong Kong)市場では同0.23%高、シンガポール市場では同0.16%高となった。オーストラリア・シドニー(Sydney)市場でも1.14%高となった。

 一方、上海(Shanghai)市場は前日比2.65%安、台湾・台北(Tapei)市場は同1.81%安、フィリピン・マニラ(Manila)市場も同1.6%安となった。(c)AFP/Roland Jackson