アンハイザー・ブッシュ(Anheuser-Busch)の主力ブランド、バドワイザー(Budwiser)のロゴとボトル(左)とバドライト(Bud Light)のロゴとボトル(撮影日不詳)。(c)AFP/ANHEUSER-BUSCH
【7月8日 AFP】バドワイザー(Budweiser)・ブランドで知られる米ビール大手アンハイザー・ブッシュ(Anheuser-Busch)は7日、ベルギーの同業大手インベブ(InBev)による敵対的買収の動きを非難する声明文を発表し、対決姿勢を明確にした。
先にアンハイザーに460億ドル(約4兆9000億円)の買収提案を拒否されたインベブは、アンハイザー現取締役の全員解任を求める同意要請趣意書を米証券取引委員会(Securities and Exchange Commission、SEC)に同日、提出したばかりだ。
インベブ側は、買収提案を拒否したアンハイザー取締役を解任し、自社が推薦する新たな取締役と交代させることで、アンハイザー株主の支持を取り付ける狙い。
こうしたインベブ側の動きをアンハイザーは「株主に不利益になる経済的に不適当な金額と取締役会がすでに判断した額で買収を実現しようとする、利己的な試みだ」と批判。取締役会がインベブに「株主に十分な利益を確実にもたらす提案ならば受けいれる余地はある」と回答したにもかかわらず、「(インベブは)そのような提案をする努力を怠った」としている。同意要請趣意書については「株主に最高の価値をもたらすうえで、インベブの推薦する取締役よりも、わが社の現取締役会のほうが望ましい立場にある」と反論している。
すでにステラ・アルトワ(Stella Artois)、ベックス(Beck's)、レフ(Leffe)、ブラーマ(Brahma)などのビールブランド大手を傘下におさめているインベブは、米ビールの象徴的ブランド、バドワイザーやバドライト(Bud Light)にも触手を伸ばし、前月11日、アンハイザー・ブッシュに1株当たり65ドル(約7000円)での買収を持ちかけた。
サブプライムローン問題で経済停滞に陥った前年以後、最大規模となる今回の買収劇で、世界最大のビールメーカー、インベブによるアンハイザー・ブッシュ買収が成立すれば、1000億ドル(約106億円)規模の企業が新たに誕生することとなる。
ただ、アンハイザー・ブッシュの本社があるミズーリ(Missouri)州では、マット・ブラント(Matt Blunt)州知事が外国企業による買収は「深刻な問題だ」と表明するなど、買収話への抵抗感は根強い。(c)AFP



