【7月3日 AFP】2日の原油先物相場は、ドル安と米原油備蓄量の減少を受けて、英ロンドン(London)市場で終値が1バレル=144ドルを超えるなど過去最高値を更新した。

 ロンドンの原油先物市場は、北海ブレント(Brent North Sea)原油(8月渡し)が一時1バレル=144.65ドルを記録し、その後前日比3.59ドル高の1バレル=144.26ドルで取引を終えた。

 米ニューヨーク・マーカンタイル取引所(New York Mercantile ExchangeNYMEX)でも、軽質スイート原油(8月渡し)が一時1バレル=143.91ドルをつけ最高値を更新。その後、前日比2.60ドル高の1バレル=143.57ドルで引けた。さらに、取引終了後の時間外取引では、一時1バレル=144.15ドルを記録している。

 米エネルギー省のエネルギー情報局(Energy Information AdministrationEIA)が2日に発表した6月27日までの週の米原油備蓄量は、200万バレルの減少となり、先物需要が高まった。
 
 また、ニューヨーク外国為替市場では、ドル安が進み1ユーロ=1.5883ドルとなり、ドル建てで取引される原油に割安感が出たことも高騰要因となった。(c)AFP