【7月2日 AFP】ブライダル事業などを展開するベンチャー企業「ファーストアドバンテージ(First Advantage)」は1日から、文字通り大きく飛躍したいカップルのためのウエディングプラン、「宇宙ウエディング」の予約受付を開始した。

 式の費用は2億4000万円。飛行時間は1時間で、小さな宇宙船で高度100キロまで上昇し、新郎新婦は数分間の無重力の間に永遠の誓いを交わす。立会人は3人まで。

 同社の桂太郎(Taro Katsura)代表取締役によると、新郎新婦が誓いの言葉を交わし、窓の外の風景を眺めることができるよう、式の大半は打ち上げ前に地上で執り行なわれるという。

 同社と業務提供する米国の宇宙事業会社「ロケットプレーン(Rocket Plane)」が、オクラホマ(Oklahoma)州の民間空港からのフライトを担当する。

 新郎新婦は、おそらく宇宙船から地球の輪郭が見られるが、宇宙遊泳をするには飛行高度が足りない。

 ファーストアドバンテージ社は、「宇宙ウエディング」を日本で開始したが、客の大半は中国かアラブの湾岸諸国からになると見ている。米国でこの企画を実施する計画はないという。

 宇宙旅行は、2001年に米国の実業家デニス・チトー(Dennis Tito)氏が2000万ドル(約21億円)かけて世界初の民間人宇宙観光旅行を実現させて以来、一種のブームとなっている。(c)AFP

■「宇宙ウエディング」のウェブサイト