【6月30日 AFP】英フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)紙は30日、鉄鋼世界最大手アルセロール・ミタル(ArcelorMittal)のラクシュミ・ミタル(Lakshmi Mittal)会長兼最高経営責任者(CEO)が、英豪の鉱業大手リオ・ティント(Rio Tinto)の買収を検討していると報じた。

 この件に詳しい匿名の銀行関係者の話として、ミタル氏が鉄鉱石の確保拡大に興味を示しており、「リオ社の株主から同社株を買い上げるなど、複数の買収案を検討している」としている。

 一方でこの関係者は、英豪系資源大手のBHPビリトン(BHP Billiton)がリオ買収に乗り出している問題に絡み、ミタル氏が「独占禁止法上の問題について、各国当局がどのような判断を下すかを見てから決める可能性も高い」と述べている。(c)AFP