【6月27日 AFP】26日の各国の株式市場は、金融機関の信用不安再燃と1バレル=140ドルを突破した原油価格の高騰を受け、景気の先行き懸念が高まり、大幅に下落した。

 米ニューヨーク株式市場は、優良株で構成されるダウ工業株30種平均(Dow Jones Industrial Average)が前日比3.03%安の1万1453ドル42セントで取引を終え、2006年9月以来の最安値を更新して引けた。

 ハイテク株中心のナスダック(Nasdaq)総合株価指数も、前日比3.33%安の2321.37ポイント。S&P総合500種指数(Standard & Poor's 500 Index)も前日比2.94%安の1283.15ポイントで、両指数とも3月以来の最低水準となった。

 欧州各市場も、ベルギー・オランダ資本の金融大手フォルティス(Fortis)を始めとする銀行株の下落や利上げ観測からの利益確定売りなどを背景に急落。

 ロンドン(London)株式市場のFTSE 100種総合株価指数は、前日比2.61%安の5518.20ポイント。パリ(Paris)市場のCAC 40指数は同2.43%安の4426.19ポイント、独フランクフルト(Frankfurt)市場のドイツ株式指数(DAX)も同2.39%安の6459.60ポイントとなった。

 27日の東京株式市場もこの流れを受け、前場寄り付きの日経平均株価は大幅続落し一時1万3481円78銭をつけた。(c)AFP