【6月27日 AFP】26日の原油先物相場は、石油輸出国機構(Organization of the Petroleum Exporting CountriesOPEC)事務局長が原油相場について、今年中には1バレル=170ドル台に達するとの見通しを示したことを受け、1バレル=140ドルを初めて突破した。

 OPEC議長を務める、アルジェリアのシャキブ・へリル(Chakib Khelil)エネルギー・鉱業相は、高騰の続いている原油価格について、ドル安と地域情勢不安を背景に今年後半には1バレル=170ドル台に達するだろうと指摘した。

 ニューヨーク・マーカンタイル取引所(New York Mercantile ExchangeNYMEX)の原油先物相場は、指標となる米国産標準油種の軽質スイート原油(8月渡し)が、OPEC議長の発言を受け、一時1バレル=140ドル39セントの過去最高値をつけた後、前日比5ドル29セント高の1バレル=139ドル64セントで終了。終値としても過去最高となった。

 ロンドン(London)の原油先物取引も、北海ブレント(Brent North Sea)原油(8月渡し)が一時、最高値となる1バレル=140ドル56セントに急騰、その後、前日比5ドル50セント高の139ドル83セントの過去最高値の終値で引けた。(c)AFP