【6月26日 AFP】農林水産省は26日、国内でのバター不足の緊急措置として業務用バター5000トンを追加輸入すると発表した。輸出元は欧州のほか、オーストラリア、ニュージーランドなど。

 追加輸入分は低関税とし、農水省傘下の「農畜産業振興機構」が直接行う。バター需要が急増する秋までに輸入したい考えだ。

 国内酪農業を保護する立場から、日本は海外からの乳製品に関税を課し、年間の輸入量も制限してきた。

 しかし、深刻なバター不足により国内乳製品メーカーは生産低下に苦慮しており、農水省は、生産が回復しても供給が需要に追いつかないと判断したことから、追加輸入に踏み切ったと説明した。
 
 各地のスーパーではバターの品薄状態が続き、バターの購入量を制限するなどの措置をとっており、バターを使用する製パン・製菓業などにも影響が出ている。こうした事態をうけ、日本政府は酪農家に対し牛乳の増産を、乳製品業大手4社に対してはバターの製造を最優先するよう異例の要請を行っている。

 また前年の猛暑をうけ、乳牛の体力が低下したことから、日本の牛乳生産量は予測よりも減少している。さらに、酪農大国オーストラリアが大干ばつに見舞われたうえ、ロシア、中国の経済発展に伴い乳製品需要が激増していることから、国際市場での乳製品供給も逼迫気味な状態が続いている。(c)AFP