【4月10日 AFP】米航空機大手ボーイング(Boeing)が9日、次世代中型機「787型ドリームライナー(787 Dreamliner)」の納入延期を発表したことを受け、購入を予定する航空2社が損害賠償を請求する動きを見せるほか、各社も後に続く可能性が出てきた。

 賠償を求めたいと発表したのは、豪航空大手カンタス(Qantas)とニュージーランド航空(Air New Zealand)。日本航空(JAL)も事態は遺憾だと非難した。ボーイングが次世代の主力機とみなしているドリームライナーの納入延期は、今回で3回目。

 JALと全日空(ANA)も損害賠償について検討中だとしている。ドリームライナーの公式初飛行はANAによる運航を予定しており、「最初の顧客」から賠償を請求される事態となれば、ボーイング側にとっては面目を失う展開といえる。

 ANAは787型ドリームライナー50機を発注。8月の北京五輪関連の需要増に備え、当初は3月からの運行開始を予定していた。今回の納入延期により、初飛行は当初予定から1年3か月は遅れることとなった。(c)AFP/Neil Sands