【4月3日 AFP】「メディア王」の異名で知られる米メディア大手ニューズ・コーポレーション(News Corp)のルパート・マードック(Rupert Murdoch)会長兼最高経営責任者(CEO)は2日、政府の厳しい統制下にある中国のメディア市場について、「次期政権中に」開放され、世界の投資家に大きなチャンスをもたらすとの見方を示した。

 マードック氏は米ジョージタウン大学(Georgetown University)で行った講演で、世界最大のメディア市場としての中国の可能性に触れ、「時とともに物事は変わっていく。中国の市場も自然に開放されると信じている」「次期政権下では、徐々にメディア市場が開放され自由になっていく」などと述べ、今後20年で国籍や地域を問わず参入できるメディア市場が現れるとの考えを表明した。

 また、既存メディアが直面する数々の問題には特効薬はなく、メディア企業は生き残りをかけて地理的、技術的に多角化する必要があると強調した。(c)AFP/Michael Mathes