【3月21日 AFP】三菱重工業(Mitsubishi Heavy Industries)が小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェットMitsubishi Regional Jet)」の事業化を決定した。日本の各紙が20日、報道した。

 事業化は、日本航空(Japan AirlinesJAL)と全日本空輸(All Nippon AirwaysANA)が計70機前後を購入する方針で最終調整に入ったことを受けて決定された。共同通信(Kyodo News)が業界関係者の話として伝えた。また、日本経済新聞(Nikkei)によると、アジアの航空会社からも20機前後の購入が打診されている。
 
 三菱重工業は、2007年の「パリ航空ショー(Paris Air Show)」で、MRJの実物大模型を初公開した。同機は、小型ジェット機クラスにおいて静音性、軽量性、燃費の点で最も優れた機種となる。座席数は70-90で、プラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney)製の新型エンジン「ギアード・ターボファン(Geared Turbofan)」を搭載する。

 MRJの事業化計画は、カナダの航空機メーカー、ボンバルディア(Bombardier)やブラジルのエンブラエル(Embraer)、ロシアや中国の航空機メーカーなどに対抗する国産旅客機事業として、経済産業省が支援している。(c)AFP