
【2月6日 AFP】(一部更新、写真追加)仏重電・輸送機器大手アルストム(Alstom)は5日、次世代高速列車AGVを公開した。日本、ドイツの高速列車より速く、クリーンで、大きいという。
公開式典には、財務相時代の2004年にアルストムを経営難から救ったニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領が主賓として迎えられた。式典にはこのほか、フランス、ドイツ、ロシア、イタリアから鉄道界の重役らが出席した。
AGVは高速列車を意味するフランス語「Automotrice Grande Vitesse」の頭文字を取って命名され、最高時速は360キロ。現在運行しているTGVの時速を40キロ上回るに過ぎないが、アルストムは鉄道界の超大型旅客機エアバスA380(Airbus A380)だとしている。
AGVの主な革新点はモーターシステムが前後だけでなく、各客車の下にも導入されたことだ。これによりエネルギー消費量が15%抑制でき、保守費用も削減できるという。
重量もTGVより軽く、98%がリサイクル可能だという。
■飛行機より環境にやさしい高速列車は注目株
27年前に仏国鉄(SNCF)との共同プロジェクトで開発されたTGVとは異なり、AGVはアルストムが単独で設計。ゆったりした客室と高燃費を目指したほか、輸出市場も視野に入れている。
AGVは、主要市場の欧州のみならず、中国、ブラジルなどの新興市場でも超高速鉄道が拡大の段階に入った時期に発表された。
アルストムは今年、300-400台の老朽化したTGVを入れ替えるSNCFとの大型契約獲得を目指す。これが実現すれば、AGVのフランスデビューは2014年になりそうだ。
国内を網羅するほか、ロンドン(London)やブリュッセル(Brussels)を結ぶTGVは、世界最速鉄道の1つ。2007年には時速574.8キロの世界記録を樹立した。これは音速の約半分のスピードに相当する。
TGVに加え、日本の新幹線、独シーメンス(Siemens)の高速列車ICEは、航空業界の環境負荷をめぐる懸念によって上昇傾向にある高速列車業界の主要列車だ。新幹線とICEの現時点の平均速度は時速300キロ。新型新幹線Fastech 360Zの商用運転開始時には時速360キロが期待されている。(c)AFP










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