2008年1月29日、中国のLonghai International Trading Companyが購入したフランス・ボルドー(Bordeaux)地方のSaint-Martin-du-PuyにあるLatour Laguens城の外観。(c)AFP/JEAN-PIERRE MULLER
【1月31日 AFP】中国企業Longhai International Trading Companyが24日、フランスのボルドー(Bordeaux)地方のシャトー(ブドウ栽培やワイン生産をする私有地)の1つ、Latour-Laguensの購入契約を結んだ。中国の企業がボルドーシャトーを購入したのは今回が初めて。売買金額は明らかになっていない。
500年程前に作られたこのシャトーは、ボルドーの南東約50キロのSaint-Martin-du-Puyに位置する。約30ヘクタールの敷地には主に赤ワイン用のブドウの木が植えられており、年間約16万本のワインが生産されている。
シャトーを売却したのは同地方で不動産業を営むDaniel Carmagnat氏。「Latourという名前は、メドック(Medoc)地区の第1級格付けワインを連想させるだろう」と同氏は語る。
ボルドーワイン委員会(Bordeaux Wine Board、Conseil Interprofessionel des Vins de Bordeaux、CIVB)のアジアマーケティング部門責任者Thomas Jullien氏は「いわば『名声』を購入するようなもの。つまり、この大手企業のマーケティング手段となる」と指摘し、知る限りで中国の投資家がボルドーシャトーを購入したのは初めてだと付け加えた。
青島(Qingdao)市に拠点を置くLonghaiグループは現在、ワインの全製造工程を実演する教育型博物館を含む「ワインパレス(Wine Palace)」を建設中。
過去5年で2けたの経済成長を遂げている中国では、ボルドーワインの消費量が増大している。ボルドー地方から同国に輸出されるワインの量は倍増し、全輸出の1.8%を占めるに至っている。特にブランドもののワインの需要が高いという。
ロシアやインドの企業もボルドーのシャトーの所有を試みているが実現には至っておらず、中国が1歩リードする形となった。ここ2年間急成長を遂げているロシア企業は資金力にものを言わせてシャトーを購入を試みたが、その手法が批判にさらされ購入には至っていない。一方、日本の飲料大手サントリー(Suntory)は1983年以来、サンジュリアン(Saint Julien)にボルドーシャトー・ラグランジュ(Lagrange)を所有している。(c)AFP/Sonia Wolf



