英ロンドン(London)の中心街にあるノーザン・ロック(Northern Rock)の支店(2007年9月18日撮影)。(c)AFP/SHAUN CURRY
【1月22日 AFP】米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題の影響で経営難に陥った英住宅金融大手ノーザンロック(Northern Rock)の処理問題で、英財務省は21日、同行の民間企業への売却に向けた計画を発表した。一方で、買い手がつかない場合は国有化に向けた法案を提出するとの構えもみせている。
ノーザンロックに対しては、前年9月にイングランド銀行(Bank of England、英中央銀行)から260億ポンド(約5兆4000億円)に上る緊急融資が行われているが、英財務省によると、今回発表された政府案では、同行に投入された公的資金は政府保証債券に変換されるという。これによって同行を買収した民間企業は、公的融資の多額の返済を避けることができるとしている。
政府が示した民間企業への売却方針について、ノーザンロック側は歓迎の意を示している。
ノーザンロックは現在、自社主導のコンソーシアム(企業連合)による買収を提案しているリチャード・ブランソン(Richard Branson)会長のヴァージン・グループ(Virgin Group)および、リテール専門銀行Abbeyの元CEO、ルックマン・アーノルド(Luqman Arnold)が率いる投資会社オリバント・アドバイザーズ(Olivant Advisors)の民間企業2社と買収についての協議を行っている。
ヴァージン・グループのブランソン会長は「これまでの経緯から、今回の政府案が実行可能なもので、ヴァージン主導のコンソーシアム(企業連合)などの民間企業による買収を促進するものだと信じている」と語った。(c)AFP

