
【1月21日 AFP】米サブプライムローン問題で経営難に陥った英住宅金融大手ノーザンロック(Northern Rock)の処理で、インド訪問中のゴードン・ブラウン(Gordon Brown)首相は20日、買収に名乗りを上げている英ヴァージン・グループのリチャード・ブランソン(Richard Branson)会長と政府が水面下で交渉を行っているとの報道を否定した。
ブランソン会長は今回のブラウン首相の中国・インド訪問に同行する財界人約25人の中に含まれており、英国内では両者の間でノーザンロックを巡って合意に達しつつあるとの見方が広がっている。
ブラウン首相はニューデリー(New Delhi)で、「ノーザンロックについての交渉はすべてロンドン(London)で行われていると国民に証言できる」と記者団に語り、国有化も含めたあらゆる選択肢を検討中だと強調した。
またブランソン会長も、「今回の同行の目的は中国やインドとの関係があるからだ」と述べ、「ブラウン首相と一対一で話したことはない。この問題を決定するのは財務省であり、株主や納税者だ」とうわさを否定した。
21日にはアリステア・ダーリング(Alistair Darling)財務相が、議会でノーザンロックの処理問題について声明を発表する予定。
ノーザンロック買収にはヴァージン連合など民間企業の2グループが名乗りを上げているが、9月にイングランド銀行(英中央銀行、Bank of England)が行った緊急融資260億ポンド(約5兆4000億円)の返済用資金調達をめぐり、交渉は難航している。
ブラウン首相は19日、米証券大手ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)が英政府の要請により資金調達計画案を提出したことを認めたが、内容は明らかにしてない。
また18日には英国BBC放送が、政府がノーザンロックへの融資を債券化し、金融市場の回復を待って外国投資家に売却するゴールドマン・サックス案を支持する方針だと報じた。この提案について専門家は、民間企業が得をするだけで納税者の利にはならないとの見方を示している。(c)AFP
ユーザー制作のスライドショーをご紹介。無料で簡単な会員登録で見られます。
拡大して見られた人気写真ランキング。会員登録で拡大写真が見られます。登録は無料で簡単。
AFPBB News に掲載している写真・見出し・記事の無断使用を禁じます。© AFPBB News