【1月8日 AFP】任天堂(Nintendo)の「Wii(ウィー)」の2007年販売実績が、ライバルのソニー(Sony)「プレイステーション3(PlayStation3PS3)」の3倍に達したことが分かった。ゲーム雑誌を出版する「エンターブレイン(Enterbrain)」が7日、両者の販売実績を掲載した。ゲーム機業界全体では、これまでの販売記録を塗り替えている。

 2007年のWiiの国内販売台数は363万台に達する一方、PS3は121万台にとどまった。11月25日から12月30日の年末商戦でもWiiの販売台数77万4123台に対し、PS3は23万2421台と3倍の差が開いた。

 PS3は前年11月、値下げと豊富なゲームソフトをてこにWiiを抜いて初めて国内販売トップに躍り出たが、Wiiが再逆転した。

 北米では米マイクロソフト(Microsoft)の「Xbox 360」も加わり三つ巴の戦いとなっているが、Wiiの販売台数はやはりPS3の3倍となっている。

 専門家は、国内外を問わず消費者は新鮮味のあるWiiに引きつけられているとみる。ソニーはさらなる値下げかゲームソフトの増加を迫られているが、米国内でのPS3所有者が少ないためソフト会社の方が新ソフト作成に前向きでないという。(c)AFP