【11月28日 AFP】米金融大手シティグループ(Citigroup)は26日、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ投資庁(Abu Dhabi Investment AuthorityADIA)から75億ドル(約8100億円)の融資を受けると発表した。これによってADIAは、同グループの4.9%の株式を保有する最大の出資機関となり、経営不振に悩む同グループにとって大きな後ろ盾となると見られる。

 ADIAは、UAEで最大の首長国、アブダビ首長国によって運営されている。UAEの他の投資ファンドも、米テクノロジー関連企業やプライベート・エクイティ・ファンド、小売企業、ラスベガス(Las Vegas)のカジノなど、積極的に投資活動を行っている。

 この背景には、1バレル100ドルを目前にしている原油価格の高騰が産油国UAEに大きな利益をもたらしていることが挙げられる。また、ドル安が続いていることで、海外の投資家にとって米資産の割安感が出ていることも要因の1つだ。

 ADIAはこの出資に際し、シティグループの経営に関しては一切の権利を持たないことに合意している。

 シティグループに関しては、サウジアラビアのアルワリード・ビン・タラール(Alwaleed Bin Talal)王子も株式4%を保有していると報じられている。

 シティグループは、長引く米住宅市場の不況や差し押さえ物件の急増、信用収縮などによって経営不振に陥っている。(c)AFP