【11月1日 AFP】玩具大手のタカラトミー(Tomy)は1日、中国での人件費の高騰を背景に、同国での生産量を現行の3分の2まで縮小し、他のアジア諸国での生産に転換すると発表した。

 同社は生産の90%を中国で、残り10%をタイで行っているが、同社中国工場のある広東(Guangdong)省で労働力不足から生産コストが急騰していることから、「今後3年間で中国国内における生産の約30%を他国へシフトする」(同社広報)としている。

 一方、世界的に中国製品の安全性に対する懸念が広がっていることについては、「安全性確保に可能な限りの措置を取っている」として、生産縮小の理由ではないと説明。玩具業界全体に、生産拠点の一極集中からから生じるさまざまなリスクを考慮する動きが広がっているとの見方を示した。(c)AFP