【10月18日 AFP】日本の自動車メーカーが、続々とニューコンセプトカーを発表。未来の車は、地球に優しく環境汚染への罪悪感からドライバーを解放するだけではなく、ドライバーを楽しませハッピーにする機能も兼ね備えたものとなりそうだ。

 トヨタ自動車(Toyota Motor)が10日に発表した「RiN」は「心穏やか」がコンセプト。座席には温熱効果があり腰に優しいのが特徴。さらに、画像ディスプレーや酸素濃度調節器で運転中のドライバーの精神を和らげる。一方、次世代都市型車両「Hi-CT」は、取り外し可能なトランク、サーフボードや自転車用のスペースを備えるなど、若者のライフスタイルに合わせた設計となっている。

 ホンダ(Honda Motor)が出展したコンセプトカーは、燃料電池車の「PUYO」。車体が柔らかいシリコン素材で覆われ、ドライバー、歩行者の双方の安全性を高めている。ホンダは「PUYO」のコンセプトについて、愛らしいペット感覚の車を目指したと説明する。

 日産自動車(Nissan Motor)は、タマゴ型の電動自動車「ピボ2(Pivo 2)」を出展。ドライバーに話しかけ気分を和らげ安全運転を実現する「ロボティック・エージェント」機能を搭載する。また、キャビンが360度回転するため、バック走行や縦列駐車でも前を向いての運転が可能だという。

 これらのニューコンセプトカーは、27日から「第40回東京モーターショー(40th Tokyo Motor Show 2007)」で見ることができるが、路上で目にする日もそう遠くはないかもしれない。(c)AFP/Daniel Rook