2007年4月20日、北京(Beijing)の路上で眠る男性と傍らを通り過ぎるビジネスマンら。(c)AFP/Frederic J. BROWN
【10月15日 AFP】胡錦濤(Hu Jintao)中国国家主席は15日、第17回中国共産党(Communist Party)全国代表大会(党大会)の政治報告で、急速な経済成長が同国のエネルギー資源、環境、社会などに強いた代償は「あまりに大きかった」と指摘、今後は「より調和の取れた発展を目指す」と述べた。
胡主席は、「都市部と地方の間、地域間、経済と社会の発展の間に不均衡が存在」し、所得配分、住宅、雇用などの分野で「大きな問題」が存在することを認めた。そのうえで、不均衡を是正し、「堅実かつ堅調な経済成長のため、調和の取れた発展を目指す。発展の在り方は大きな変革を遂げる」と表明した。
■2020年までにGDPを4倍に、海外資本からの脱却も宣言
具体的には、資源消費を抑制し環境を保護しつつ、経済構造の調整と経済効率の向上を通じて、2020年までに1人当たり国内総生産(GDP)を2000年実績の4倍に増やすという数値目標を打ち出した。
また、貿易黒字の解消に向け、国内消費を増大をさせ、海外資本に依存している現状からの脱却を目指す方針も明らかにした。
■元切り上げも示唆、ただし時期は明言せず
切り上げ圧力が高まる人民元(Yuan)については、「資本勘定における交換性を段階的に実現する」と述べたものの、実施の時期は明言しなかった。
■食品・医薬品の安全性向上も強化へ
安全性への懸念が世界的に広がっている中国製品や食品・医薬品については、「食品と医薬品の安全性は確保しなければならない」と発言。安全性を強化し、動植物を介した伝染病の拡大防止に努める方針を説明した。
中国は過去数年で鳥インフルエンザやブタの伝染病に相次いで見舞われ、ブタを大量に処分するなどの対応に追われている。また、今年に入ってからは、輸出品の安全性をめぐる問題が次々に浮上している。(c)AFP



