2007年10月8日、パリのエリゼ宮前でポ-ランドのレフ・カチンスキ(Lech Kaczynski)大統領(右)を迎えるニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領。(c)AFP/ERIC FEFERBERG
【10月9日 AFP】ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領は8日、エアバス(Airbus)親会社の航空防衛大手EADS株をめぐるインサイダー取引での仏財務省の関与疑惑を徹底的に調査すると言明した。
同日、ブルゴーニュワインの産地マコン(Macon)を訪れた大統領は、EADS株を不正に取引した者は「その売却益に応じた処罰を受けるべきだ」と演説。さらに「事件当時の国の責任の所在を、あらゆる手段を尽くして明らかにする」と確約した。
大統領は演説後、「政府部内で何が起こったのかを知りたい。司法当局が財務省の関与を認めた場合は深刻な事態になる」と報道陣に語った。
同事件は、3日付け仏紙フィガロ(Figaro)の報道で明るみになったもの。同紙によると、EADS経営陣21人と民間大株主である仏メディア大手ラガルデール(Lagardere)、独自動車大手ダイムラー・クライスラー(DaimlerChrysler)の経営陣は、2006年6月にエアバスが「A380大型旅客機の納入の大幅遅延」を発表しEADS株が暴落する前に、数百万ユーロ相当のEADS株を売却していた。
さらに、公的金融機関であるフランス預金供託公庫(Caisse des Depots et Consignations、CDC)も、2006年4月にラガルデールが保有するEADS株を買い取っており、こうしたインサイダー取引における前政権の関与が疑われている。
なお、ラガルデールの最高責任者アルノー・ラガルデール(Arnaud Lagardere)氏はサルコジ大統領と親しい間柄とされる。
事態をうけ野党・社会党は8日、インサイダー取引への政府関与を調査する委員会の設置を要求した。CDC幹部に対する議会の公聴会は今週開催される。(c)AFP