【9月28日 AFP】米マイクロソフト(Microsoft)は27日、家庭用ビデオゲーム機「Xbox 360」用シューティングゲーム「Halo 3(ヘイロー 3)」の発売初日の売上高が1億7000ドル(約196億円)に達したと発表した。

『ハリー・ポッター(Harry Potter)』シリーズ完結編の初日売上高や、映画『スパイダーマン3(Spiderman 3)』の初日興行収入を上回る、エンターテインメント業界で過去最高の記録を達成した。

 シューティングゲーム3部作「Helo」を締めくくる「Helo 3」は、現地時間25日の深夜0時に発売された。

 Microsoft Game Studiosのコーポレートバイスプレジデント、シェーン・キム (Shane Kim) 氏は、「Halo 3はポップカルチャーの一大現象となった」と誇らしげに語った。

 米調査会社ガートナー(Gartner)のアナリスト、バン・ベーカー(Van Baker)氏は、Halo 3が記録的な売上げを達成したことで、マイクロソフトがソニー(Sony)の「プレイステーション3 (PlayStation 3PS3)」や任天堂(Nintendo)の「Wii」とのビデオゲーム機器販売競争で優位に立つことになるだろうと分析した。

 同氏は、Helo 3の人気によりXbox 360の販売台数が当初見通しを50万-100万台上回ることになるだろうと予測。「発売開始から24時間で1億7000ドルという売上高は目を見張るものだ。Xbox 360の販売台数が10月、11月でWiiに追いついても驚きではない」としている。

 Haloシリーズは、戦士「マスターチーフ(Master Chief)」が人類存亡をかけ、仲間とともに地球外生命体「コヴナント(Covenant)」との戦いに挑むというストーリー。

 最新作では、オンライン・ネットワークサービス「Xbox LIVE」を通じて複数のプレーヤーが同時にゲームに参加することができる。初日には会員100万人以上がこのサービスを楽しんだ。

 米大型家電量販店ベスト・バイ(Best Buy)の映画・ゲーム担当副社長のジル・ハンバーガー(Jill Hamburger)氏はHalo 3について、「発売初日だけでも驚くべき人気でしたが、今後は史上ナンバーワンタイトルへと成長するでしょう」と絶賛した。

 発売初日にはパッケージに問題があり新品のゲームディスクに傷が付いたとの報告があったが、マイクロソフトは、傷が付いたディスクの無料交換を発表している。(c)AFP