2007年7月17日、シカゴ(Chicago)のユニオン(Union)駅売店に並べられたウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)紙。(c)AFP/Scott Olson
【7月31日 AFP】ルパート・マードック(Rupert Murdoch)氏率いる米メディア大手ニューズ・コーポレーション(News Corp.)による米新聞大手ダウ・ジョーンズ(Dow Jones)の買収をめぐり、ダウ・ジョーンズの経営権を握るバンクロフト(Bancroft)一族の賛否を問う投票が締め切られた。ダウ・ジョーンズ傘下のウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)紙(電子版)が30日、報じた。
1世紀以上にわたってダウ・ジョーンズの経営を支配してきたバンクロフト一族は同社の議決権株式の64%を保有している。一族は、ニューズ社による50億ドル(約6000億円)での買収案に対する賛否投票を30日までに行うとしていた。
ニューズ側は3か月前に、実際の株価に大幅に上乗せした1株当たり60ドル(約7000円)の買い取り価格をバンクロフト一族側に提示した。しかし、一族からはダウ・ジョーンズの出版事業における編集の独立性が損なわれるおそれがあるとして買収に反対する声あがっていた。
しかし、投票期限が迫るなか、ニューズ・コーポレーションは同条件での株式買い取りの可能性はかなり低くなったとの見解を示した。
ウォールストリート・ジャーナル紙によると、一族側の顧問とダウ・ジョーンズ役員らは買収成立に必要な議決の確保に奔走したという。しかし関係者の1人は「誰もがニューズ・コーポレーションが買い取り価格をさらにつり上げるのではと期待している」と話している。
ニューズ・コーポレーションは31日16時に取締役会を予定しており、現行案での買収を進めるかの決断を下すとみられる。
市場の反応はダウ・ジョーンズ買収に対して好意的ではないようだ。同日のダウ・ジョーンズ株価は5.28%安い51.56ドル(約6100円)だった。一方、ニューズ・コーポレーション株は0.79%上昇し22.84ドル(約2700円)だった。(c)AFP