【6月20日 AFP】三菱重工業が開発をめざす国産ジェット機の事業に米ボーイング(Boeing Co.)が協力することが決まった。

 三菱重工の西岡喬会長と、ボーイングのスコット・カーソン(Scott Carson)民間機部門最高経営責任者(CEO)が、第47回パリ国際航空宇宙ショー(International Paris Air Show)の会場で合意文書を交わしたと、20日付日経新聞が伝えた。

 三菱はマーケティングとメンテナンス分野に絞ってボーイングの協力を受けるが、ジェット機開発プロジェクト自体にボーイングが投資する計画はないという。

 70人から90人乗りの予定の国産ジェット機は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構のプロジェクト。

 1200億円の開発費のうち、400億円は経済産業省から拠出され、残りの800億円は三菱重工業とその他の企業、銀行が負担する。

 第47回パリ国際航空宇宙ショー(International Paris Air Show)に、開発予定機の模型を展示する三菱は、そこで小型ジェット旅客機に対する国際的な需要を測った上で、本格的な事業化に乗り出すかどうかを決めることになる。

 戦後唯一の国産旅客機はプロペラ機の「YS-11」で、1974年に生産を中止している。(c)AFP

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