【6月14日 AFP】欧州航空防衛宇宙会社(European Aeronautic Defence and Space Company、EADS)は13日、2012年をめどに「宇宙旅行事業」に参入すると発表した。来年から宇宙旅行船の開発に着手するという。
EADSアストリウム(EADS Astrium)社のFrancois Auque社長は、旅行用の宇宙船は4人乗りで、高度100キロにおける3分間の無重力状態を含めた90分間の弾道飛行が体験できると発表した。
また、2008年初頭までに共同開発のパートナー企業をつのって10億ユーロ(1600億円)の出資金を集め、宇宙船の操縦士も調達。2009年までに宇宙旅行事業を開始し、予定料金は15万から20万ユーロ(約2400万から3200万円)、2020年までに年間1万5000人の利用を見込んでいるという。
同社によるとロシアの宇宙船ソユーズ(Soyuz)での宇宙旅行は、1900万ユーロ(約30億円)近くの費用がかかり、少人数に限定されているのに対して、「収益の上がるシステムを計画している」ため、比較的低予算での宇宙旅行が可能になるという。
また、同社技術責任者Robert Laine氏は「再利用できないロケット」は使用せず、「小型宇宙船を母船に接続する方式」は、危険性が高いと判断して却下したと話す。
すでに宇宙旅行事業に参入しているリチャード・ブランソン(Richard Branson)会長率いるヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)社は、「接続方式」の採用を予定している。
さらにEADSアストリウムは、ヴァージン・ギャラクティックに遅れて宇宙旅行業に参入したことに対し、どの滑走路でも離着陸できるなど、同社の計画は、技術的にも、市場可能性ともに高いため、不安はないと語った。(c)AFP/Dominique Beaujouin
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