【6月13日 AFP】13日付けの日本経済新聞によると、ホンダ(Honda)は低公害・低燃費型のディーゼルエンジン乗用車を日本で初めて生産する方針を決めた。

 同紙によると、このディーゼルエンジン乗用車は、ガソリンエンジン車に比べて二酸化炭素の排出量を20%抑えられる。従来のディーゼル車と比べて、粒子状物質や窒素酸化物の排出量も大幅に減少できるという。

 また、日産自動車、スズキも低公害型ディーゼル車の開発に力を注いでおり、この現象は「ディーゼル車が自動車分野での環境対策の新たな目玉に浮上」してきたことを示しているという。

 従来のディーゼル車は、ガソリン車に比べ燃料消費や二酸化炭素排出量が少ない反面、粒子状物質や窒素酸化物といった有害物質の排出量が多いのが課題だった。そこでホンダは世界最先端の触媒装置を開発、窒素酸化物その他の排出量をガソリン車と同程度にまで抑えることに成功した。

 この新型ディーゼル車は、2009年までに日本と米国で同時に発売する予定。

 燃料消費はハイブリッド車の方が少ないものの、新型ディーゼル車はガソリンより約15%安い軽油を使うため、費用的にも対抗できるという。(c)AFP