北京中心街の新しい商業ビルの建設現場で、足場を固定する作業員たち(2007年5月8日撮影)。(c)AFP/TEH ENG KOON
【6月12日 AFP】11日に公式発表された中国の5月の貿易黒字は、224億5000万ドル(約2兆7300億円)に達し、前年対比で約73%増となり予想をはるかに上回った。今回の大幅増によって、米国との緊張がさらに高まると見られている。
これらのデータは税関管理部のウェブサイトに掲載され、黒字増加額としては2月の237億ドル(約2兆8800億円)に続いて史上2番目の規模。政府発表のデータによると5月までの累積黒字額は、前年対比83.2%増の857億2000万ドル(約10兆4300億円)になった。
政府は輸出を抑えるために一連の政策を実施し、米国を始めとする貿易相手国との緊張緩和に努めているが効果を発揮しておらず、このまま行けば2007年通期での黒字額が大きく上昇することになる。
ロンドンに拠点を置くCapital Economicsのアナリスト、Mark Williams氏によると、現状のまま推移すれば、2007年の中国の累積黒字は2004年規模の10倍以上となる3200億ドル(約38兆9600億円)にまで膨らむとし、「驚異的」増加だと語っている。
2006年の黒字額は、2005年比で74%増の1775億ドル(約21兆6100億円)だった。
商務省のYang Hongbin氏は、黒字急増の一因は資源輸出の増加にあると語っている。国営の通信社が伝えた。同氏によると、鋼材輸出に限ってみても政府の抑制策にもかかわらず、5月は前年比で117%も増加している。
税関管理部はまた、5月の輸出額合計は、前年対比28.7%増の940億5000万ドル(約11兆4500億円)、輸入額は同じく19.1%増の716億ドル(約8兆7200億円)だったと伝えた。
5月には米国政府との会談直前、中国政府は人民元の米ドルに対する1日の変動幅を従来の0.3%から0.5%に拡大した。会談後中国政府は、元が柔軟性を一段と拡大することに合意したが、米国の評論家らは、中国の対応は十分というには程遠いと引き続き強く訴えた。(c)AFP/Fran Wang






