【6月7日 AFP】石油輸出国機構(Organization of Petroleum Exporting CountriesOPEC)は、環境への負担が少ないバイオ燃料の開発が、原油価格を「高騰させる」との警告を発した。フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)紙が6日に伝えた。

 加盟国12か国、世界の原油生産の3分の1以上を占めるOPECのアブドラ・サレム・バドリ(Abdalla El-Badri)事務局長は同紙に、バイオ燃料の振興によって、同組織が新たな原油生産への投資削減を検討していることを明らかにした。

 同紙によると、バドリ事務局長は「原油需要を確保できなければ、長期的投資計画について再検討することになるかもしれない」と発言。また、バイオ燃料の生産は食糧生産と競合するため、供給が不安定になる可能性があるとし、さらにバイオ燃料への投資が期待通りの利益を生まなければ、原油価格の「高騰」を招くだろうと続けた。(c)AFP